11月30日
サルヴァドールの竜太です。
うちのカポエィラの先生の話。本名はアントーニオなんだけど、カポエィラの世界ではあだ名で呼ばれるのが一般的なので主にあだ名のトニーで呼ばれている。アントーニオを略してトニー。自分の感覚だとアントーニオだったら略すとアントだけど・・・。
それはいいとして、今はカポエィラだけで食っているが、元々は漁師、ライフセーバーと働いてきた超海の男。今でもほぼ毎日海に行く。家(道場と併設)から2分で海だし。海を愛していて、何かこれから大変な事があったり、リフレッシュしたい時は海でずっと泳ぐ。もしくは海岸の岩に腰掛けて日没や日の出などをずっと眺める。本人曰く終わったら別人のようになっていて、その先にある仕事などをぱっぱっとこなせるようになるらしい。
ここサルヴァドールではカンドンブレーと言うアフリカ伝来の宗教があって、それを信じている人は自分の守護神みたいなのに祈ったり、定期的に捧げ物をしたりして得る物をトニーは海で得ているんですって。
彼はカンドンブレーは尊敬しているけど別に好きではない。母親は思いっきりカトリックで、会いに行くと愛情たっぷりにものすごい勢いで歓迎してくれて、必ず何か「イイ言葉」をくれる。日本にいるとあまり触れられない、神様を心底信じている人達にここでは出会える。何か特別な気持ちになります。漠然とした感情だけど。
そんな母親に育てられたおかげか、彼も助け合いの精神などを常に大事にしていて、「持っていれば助ける、お返しなんか期待しない」みたいな信条を良く聞かされる。大体授業料貰ってない生徒多いし・・・。それが結果的に何か別の良い形で自分に帰ってくることを母親を通して、自分の人生を通して知っているから。ただ彼に限れば「持っていれば助ける」が行き過ぎて、たまに「宵越しの銭は持たねえ」みたいな江戸っ子になってしまうのが玉に瑕(きず)ですけどね。そんな感じで奥さんとはよくケンカしています・・・。
リフレッシュといえば、こっちの人は自分についてる何か「悪いモノ」を落とすために水のシャワーを浴びるんだ、とも言ってた。その時も「別人のようになる」と。言ってることはいつも大げさでなんか笑ってしまうときもあるけど、「笑うところじゃないぜえ〜。真面目な話だ!」なんて。昔の日本人もきっとこういったモノをもっと信じていたんでしょうけど。ここにはまだソレがあります。目の前にあります。
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